スイーツ&デストロイ

旅行記と備忘録

インドネシア バリ島 ウブド(モンキー・フォレスト/テガラランのライステラス/ゴア・ガジャ/タナロット寺院/キンタマーニ高原)

ウブド近郊の村、テガララン・チキュンのうつくしいライステラス

キンタマーニ高原のテラス式レストランからみた霧に煙るバトゥール山

ライステラスを望むオープンカフェとその看板

11世紀につくられた謎の遺跡ゴア・ガジャ(象の洞窟)の沐浴場

ゴア・ガジャの駐車場付近にたちならぶ土産物屋

ウブドのメインストリート「モンキーフォレスト通り」①

道沿いのちいさな祠に置かれたヒンドゥー教のお供え「チャナン」

たくさんの猿たちが遊ぶ鎮守の森「モンキー・フォレスト」①

たくさんの猿たちが遊ぶ鎮守の森「モンキー・フォレスト」②

ウブドの中級ホテル「カキアン・バンガロー」の朝食

カキアン・バンガロー周辺の町並み①

カキアン・バンガロー周辺の町並み②

紫とピンクの空に黒いシルエットが浮かびあがる夕刻のタナロット寺院①

紫とピンクの空に黒いシルエットが浮かびあがる夕刻のタナロット寺院②

 ウブドで泊まった宿はモンキーフォレスト通りにある「カキアン・バンガロー」とても居心地のいいホテルだ。ベーカリーを併設していて、朝食のパンやアフターヌーンティーに出されるケーキもおいしい。中心部からはすこし離れているものの、道路をはさんだ向かいにはクリーニング店とコンビニ、となりにはプラマ社(観光客用のシャトルバスを運行する会社)のバス停とチケット売り場があり、インターネットカフェやスパもすぐそば。山田詠美がよく滞在していたというロスメン(現在は中級ホテルになっている)グリーン・フィールド・バンガローも近所にある。蓮池に浮かぶレストラン「Pundi-pundi」(プンディ・プンディ)は徒歩1分。アヒル料理で有名な「Bebek Bengil」(ベベ・ブンギル)は徒歩5分。モンキーフォレストまでは10~15分くらいだろうか。

 「Pundi-pundi」を囲む田園を通りすぎて「Bebek Bengil」の青い看板のてまえを左折すると、そこがモンキーフォレストへつらなる道だ。入り口にちいさな祠があって、ビスケットや花をバナナの葉にのせたヒンドゥー教の華やかなお供え物「チャナン」がたくさん置かれている。舗道はところどころに穴が開いているが、それをさけながらあるくのもたのしい。熱帯の気温や湿気もわたしには心地よかった。通りには値引き交渉のできる素朴な土産物屋と、定価でしか売らない洒落たブティックや雑貨店が混在している。通りの先端までいくと、200匹の猿が生息する自然保護区「モンキーフォレスト」の入り口に辿り着く。2万ルピアをはらって森へはいれば、そこは猿だらけの無法地帯だ。民族衣装をまとった警備員が目を光らせていても、猿たちは意に介さない。

 プラと呼ばれるヒンドゥー教の寺院が奥に建ち、それを守る鎮守の森でもある「モンキーフォレスト」そこに棲む猿たちはいわば森の番人で、聖なる生きものとして大切に扱われている。そのためかれらはやりたい邦題。いたるところで交尾や喧嘩が発生するのは当然として、森を訪れた人間にも容赦ない。餌付け用のバナナだけでなく、観光客のメガネや帽子をひったくり、背中から肩へ飛び移り、胸にしがみついたかとおもったら、頭をジャンプ台にする始末だ。中央広場につくられたちいさな池は、かっこうの遊び場になっていて、猿たちがひっきりなしに飛び込みをしており、近づくと派手に水しぶきがかかる。雨の日や午後は茂みでじっとしているらしいのだけれど、晴れの日の午前中だからか、皆やたら活発で、そこいらいじゅうを跳ねまわっていた。

 石畳の階段を降りて林をぬけた先の、みどりゆたかな谷あいにゴア・ガジャ(象の洞窟)はある。11世紀のペジェン王国時代につくられたというその遺跡は、中央に魔物の顔が施されている。ぽっかりあいたくらい口腔が洞窟の入り口で、奥は二手にわかれており、右にヒンドゥー教の3大神シヴァ、ウィヌス、ブラマをあらわす3体の石像(といっても、それは先端が丸まった棒状の石に、布を巻きつけたものでしかないのだけれど)左にガネーシャが祀られていた。てまえには6人の女神ウィジャダリの彫刻がならぶ沐浴場。苔に覆われた巨大な像が抱える水瓶からは、いまでも絶え間なく水がながれつづけている。仏教の修行僧たちがかつて瞑想をしたところだともいわれているが、なんのためにだれがつくったのか、はっきりしたことはわからないのらしい。

 テガラランのライステラスもやはり渓谷にあり、対岸の斜面からそのうつくしい棚田をながめていると、厚かましい日本語ガイドのうっとうしさも一瞬はわすれられた。神の階段ともよばれる湾曲した水田に、葉をひろげ花のようにさくココヤシ。こんなうつくしい段々をみたのは初めてだった。傾斜のはじまりには石段が置かれていて、半裸の老人と姉妹らしきふたりの幼女があさく腰をかけている。わたしが写真を撮っていたら、老人はこちらをむき、にっこり笑ってピースサイン。しかし、シャッターを切ると、すかさずルピーを要求された。テガラランをはなれると、車はウブド北部の高原地帯キンタマーニへむかう。10分ほどはしれば山道へつらなる勾配の入り口だ。ここでおばちゃんに通行料を払い、それからバンはなだらかな斜面をのぼっていく。

 のぼりきると門(村と村との境界線)があり、通り過ぎればプネロカン地区へ入る。土産物屋や飲食店が軒をつらねる観光地域だ。テラス席が設けられたブッフェ式のレストランで昼食。そこからはそびえるバトゥール山とアバン山、その麓にひろがるバトゥール湖がみえる。その日は一帯をくらくおもたい雨雲がおおっていて、たなびく薄墨色の煙は地上で澱をつくっていた。インド洋にたゆたう、バリ中西部のヒンドゥー教寺院、タナロットをおとずれたのは夕暮れまえ。岩礁上に建てられたこの寺は、ロックテンプルともよばれていて、日没になればその影が落陽にうかびあがり、夕映えはとても幻想的。太陽がしずむ時刻になると、海岸は観光客であふれる。
francesco3.hatenablog.com
francesco3.hatenablog.com

D25 地球の歩き方 インドネシア 2015?2016

D25 地球の歩き方 インドネシア 2015?2016

インドネシア―多民族国家という宿命 (中公新書)

インドネシア―多民族国家という宿命 (中公新書)

旅の指さし会話帳〈2〉インドネシア―インドネシア語 (ここ以外のどこかへ)

旅の指さし会話帳〈2〉インドネシア―インドネシア語 (ここ以外のどこかへ)

カラー版 CD付 インドネシア語が面白いほど身につく本 (語学●入門の入門シリーズ)

カラー版 CD付 インドネシア語が面白いほど身につく本 (語学●入門の入門シリーズ)

森山式インドネシア語単語頻度順3535

森山式インドネシア語単語頻度順3535

インドネシア語入門セット/最初に覚えたい基本フレーズ&単語

インドネシア語入門セット/最初に覚えたい基本フレーズ&単語

日常インドネシア語会話ネイティブ表現 (<CD>)

日常インドネシア語会話ネイティブ表現 ()

インドネシア鉄道の旅―魅惑のトレイン・ワールド

インドネシア鉄道の旅―魅惑のトレイン・ワールド

ルック・オブ・サイレンス DVD

ルック・オブ・サイレンス DVD