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スイーツ&デストロイ

旅行記と備忘録

フランス カルカッソンヌ/アヴィニヨン/エクス・アン・プロヴァンス/アルル/エズ/ニース

フランス(カルカッソンヌ/アヴィニヨン/エクス・アン・プロヴァンス/アルル/エズ/ニース) 南欧(バルセロナ/モンセラート/カルカッソンヌ/アヴィニヨン/エクス・アン・プロヴァンス/アルル/エズ/ニース /アンドラ/モナコ) ヨーロッパ 旅行 海外旅行

ニースの新市街ジャン・メドサン通りに建つノートルダムバジリカ聖堂

コート・ダジュールに面する海辺の観光地ニースの新市街

クリスマスイルミネーションの残る、世界遺産アヴィニヨン歴史地区①

クリスマスイルミネーションの残る、世界遺産アヴィニヨン歴史地区②

世界遺産アヴィニヨン歴史地区の中心部にそびえる教皇宮殿

アヴィニヨン歴史地区周辺に流れるローヌ川に架かるサン・ベネゼ橋(アヴィニヨン橋)

城塞都市「シテ」周辺からみたカルカッソンヌの街並み

夜明けのカルカッソンヌ駅周辺

夜明けのカルカッソンヌ

カルカッソンヌのサン・ナゼール旧大聖堂のステンドグラス

ゴッホゴーギャンが暮らした、フランス最大のコミューン「アルル」の街

今は市民センターとして保存されているかつてのアルル市立病院内の土産物屋

ゴッホが治療を受けた「アルルの病院の中庭」(この場所もこの題で作品になっている)

ゴッホが描いた「アルルの跳ね橋」のレプリカ

コート・ダジュールを望む崖のうえにある芸術家の村「エズ」

エズ村にあるバロック様式の教会「ノートルダム・ド・ラソンプシオン」

エクス・アン・プロヴァンスでたべた牛肉の赤ワイン煮

草間彌生制作の赤地に白い水玉模様で覆われた、エクス・アン・プロヴァンスの並木道

ガルドン川に架かる水道橋「ポンデュガール」(世界遺産

ガルドン川に架かる水道橋「ポンデュガール」からみた周辺の景色

 国境を越えたら途端にパンがおいしくなったので驚いた。レストランでテーブルに置かれる、カゴに入ったなんでもないパンだ。スペインからアンドラに入り、そしてフランスに来たのだけれど、味も食感もそれまでと明らかにちがう。もちろんスペインやアンドラのパンがまずかったわけではない。どちらもふつうにおいしかった。でもフランスのバケットは今までたべたことがないすばらしい風味だった。外側は岩みたいにかたいのだが、とても香ばしく、塩加減が絶妙で噛めば噛むほど味がでる。他になにもいらないくらいにおいしい。さすがフランスのフランスパンだ。仏領タヒチニューカレドニアを訪れたとき、やはりパンがおいしくてパンばかりたべていたのだけれど、あちらのパンは柔らかかった。こんなにかたくて、でもおいしいパンというのははじめてだ。

 さて、ピレネー山脈にあるスキーリゾート、アンドラを跨いでフランスへ入国し、最初に尋ねたのはヨーロッパ最大の城塞都市「シテ」のあるカルカッソンヌ。ブドウ畑に囲まれた川沿いにあるうつくしい街だ。ライトアップされて闇に浮かびあがる夜のシテがきれいだった。城壁内のレストランで蒸した白身魚とジャガイモのスープとタマネギのパイをたべる。翌日は近郊にある水道橋ポンデュガールへ。橋の最上層に作られた、人がひとりやっと通れる幅の導水路を渡り、証明書をもらう(が、こういうのって帰国してからたいてい持て余す)その後は世界遺産の歴史地区があるアヴィニヨンへ。スイスの山塊を源に、レマン湖を経由して地中海に注ぐ、フランス四大河川のひとつ、ローヌの河岸にひろがる商業都市だ。ここでは歴史地区の中心部にあるホテルに泊まる。

 ホテルの周辺にはクリスマスのイルミネーションがまだ残っていて、夜になるとお祭りの華やかな雰囲気が漂う。電飾がちりばめられた石畳の旧市街は、深夜まで明るく賑やかで、散策が楽しい。教皇宮殿のそばの広場には、移動遊園地によくあるような、可愛らしいメリーゴーラウンドが設置されていて、屋根のネオンが夜目にまばゆかった。夕刻の教皇宮殿も薔薇色と薄紫の空に映えて神秘的だ。歴史地区の周辺にはローヌ川が流れ、そこにサン・ベネゼ橋(アヴィニヨン橋)が架かっている。この橋もまた世界遺産だ。アヴィニヨンからエクス・アン・プロヴァンスへ向かう途中ではマノスクに立ち寄り、ロクシタンの工場を見学。バスを降りたら氷霧が舞っており、それが陽光に反射してきらきら光る。誰かがそれをみて「ダイヤモンドダストだ」と叫ぶ(違います)

 エクス・アン・プロヴァンスに着くと、ミラボー通りのプラタナスが赤地に白い水玉の布で覆われていて、一目で草間彌生の作品だとわかったのだけれど、近くで展覧会でもやっているのかとおもえばそうでなく、文化イベントのインスタレーションだった。エクス・アン・プロヴァンス(とマルセイユとアルル)は今年、ヨーロッパ文化首都に選ばれたのだそうで、旧市街とその周辺は、さまざまな芸術作品の展示会場となっている。郵便局でトイレを借りたら、その中庭にもショッキングピンクの派手なオブジェが設置されていた。次に訪れたのはゴッホゴーギャンが暮らしたフランス最大のコミューン、アルル。旧市街の中央に位置するフォラン広場には、黄色と紺の配色が印象的な、ゴッホの傑作「夜のカフェテラス」のカフェが当時と変わらぬまま営業している。

 自ら耳を切り取ったとき、治療を受けたという市立病院も、市民センターとして保存されていて、そこにはやはり「アルルの病院の中庭」と寸分違わぬ風景が残っていた。アルルでは他に、世界遺産のアルル円形劇場や「アルルの跳ね橋」のレプリカが架かる郊外を巡った。次に尋ねたのはエズ。コート・ダジュールを望む崖のうえのちいさな村だ。ベージュの石畳と蔦を這わせた石造りの建物、急な傾斜の細い路地と階段で出来たエズは、狭い土地ながらギャラリーがいくつも目につく瀟酒な村。見晴らしのいい場所から眼下の海を眺めると、紺碧海岸の名にふさわしい、深い青がひろがっている。麓にはフラゴナールの工場があって、香水や石鹸の製造工程をみることができる。ここでアルガンオイルを購入して、以来愛用しているが、柑橘系のほんとうに良い香りだ。

 エズを出たあとはモナコへ赴き、最後はニースに滞在した。ここもまた散歩に最適な街だ。巨大なアポロンの像が建つマセナ広場を中心に、新旧市街地が伸びていて、北上すればニース駅につながる繁華街(新市街)南下すれば路地裏の商店街(旧市街)にたどりつく。繁華街にはホテルやショッピングセンター、高級デパートが立ち並び、商店街にはカフェやレストラン、土産物屋が軒をつらねる。また、市街地を抜けて海岸通りへ出ると「天使の入り江」と呼ばれる淡青色の湾に沿って、長い遊歩道が敷かれている。しかし、いちばん印象に残ったのは、広場に点在する謎の坐像だった。高いポールのてっぺんで赤や紫に光るそれは、外灯にしては斬新過ぎる。

francesco3.hatenablog.com

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南仏プロヴァンスの12か月 (河出文庫)

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南仏旅日記

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南仏プロヴァンスの木陰から (河出文庫)

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