スイーツ&デストロイ

旅行記と備忘録

ドイツ ベルリン/ドレスデン/ケムニッツ

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元西ベルリンの離宮シャロッテンブルク城前のクリスマス市①聖歌隊

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元西ベルリンの離宮シャロッテンブルク城前のクリスマス市②

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元西ベルリンの離宮シャロッテンブルク城前のクリスマス市③

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元西ベルリンの離宮シャロッテンブルク城前のクリスマス市④

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元西ベルリンの離宮シャロッテンブルク城前のクリスマス市⑤

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元西ベルリンの離宮シャロッテンブルク城前のクリスマス市⑥オーナメントを売る露店

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ベルリン市街

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ホーエンツォレルン家の墓所があるドイツ最大のプロテスタント教会「ベルリン大聖堂」

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ベルリン大聖堂の南に建つ世界的に有名なミュージアム「旧博物館」

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ベルリンの壁

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ドレスデン旧市街中心部のパレスタワー(第二次世界大戦時、大空襲を受けたため黒色化している)

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ドレスデンオペラ座(ゼンパー・オーパー/ザクセン州立歌劇場)

 ドイツ初日に宿泊したケムニッツのホテル「ペンタ」は、小高い丘のうえにひろがる閑静な住宅街の一画にあった。クリスマスの電飾に彩られた庭付き一戸建てが、辿りつくまでのゆるやかな傾斜にならんでいる。こちらのツリーはどれも本物の樅の木で、ちいさな電球のつらなるイルミネーションが、表面を這うように巻かれている。点滅するその光はまるで蛍だ。装飾はそれだけだが、だからこそ、そのひとつひとつがしんと冷えた闇に映えるのだろう。どの家も電飾は白に統一されており、窓ガラスを照らすキャンドルスタンドもお揃いの白木で、天井から垂れた星形の照明などもすべて同色。デコトラみたいなクリスマスイルミネーションもきらいではないけれど、この控えめな装飾はとてつもなくシックで、心をぐらぐらと揺さぶられてしまう。さすがドイツだ。

 なんでも隣近所で暗黙の協定が結ばれていて、ちぐはぐな印象を持たれないよう、各家が配慮しなければならないのだという。色調を揃え、華美なデコレーションは避け、全体にごくさりげなく光を纏わせる。デコトラみたいな電飾がすきだとしても、住宅街に色を氾濫させてはいけないのだそうだ。家のなかだけでなく、外観にも気を遣うこの国の人々は、イルミネーションひとつにしてもそこまでのこだわりをみせる。もちろんふだんから主婦たちは家中をぴかぴかに磨きあげ、庭の芝生や花壇の手入れも完璧だ。なので、窓ガラスが汚れていたりすると、あそこに住んでいるのはきっと日本人駐在員だと陰口を叩かれるのらしい。なにそれこわい。ドイツにいたら打たれ弱いおれは陰口を叩かれ過ぎて死ぬかもしれない。窓ガラスとかぶっちゃけ年に数回しか拭かないし。

 ザクセン州の州都ドレスデンは、エルベ川の谷間に栄える街で、ケムニッツからバスで1時間と少しの、チェコとの国境近くに位置する。王国の首都だったここは、かつて「百塔の都」と呼ばれていた。エルベ河畔とアウグストゥス橋、その向こうの新市街が見渡せるブリュールのテラスや、屋根に78体の聖人像が立つ大聖堂、著名な劇場建築家ゼンパーが設計した、世界一の音響設備を持つといわれるオペラ座、マイセン製のタイルで出来た、ドレスデン城の外壁110mにも及ぶ壁画「君主の行列」ドイツバロック建築の傑作ツヴィンガー宮殿など、街中はなるほど見事な歴史的建造物だらけだ。以前はそのすばらしい眺めが世界遺産にも登録されていたほどだが、景観をそこねる橋の建設を理由に、それは取り消されてしまう。しかし、その圧倒的な存在感は変わらない。

 古都ドレスデンからおよそ200キロ離れたドイツの首都ベルリンは近代的な大都会だった。今回さまざまな国を巡ったけれど、チェコプラハとここベルリンにとにかく胸を鷲掴まれた。北関東の片田舎の内陸県にそだったわたしの、いちばんの憧れは青い海とカラフルな珊瑚礁だが、にばんめはやはり大都会なのだ。ベルリン最高。ニューヨーク最高(行ったことないけれど)ヨーロッパはどこも節電モードと書いたが、ベルリンの中心部は例外で、夜になっても真昼のように明るい。震災前の東京の繁華街みたいに街全体が発光している。クリスマスシーズンということもあり、大量に鏤められたLEDの灯りが眩しいほどだ。毎日7万人が訪れ、終日にぎわう最も華やかな地域、ミッテ区のポツダム広場では、青色LEDに縁取られたソニーセンターが異彩を放っている。

 サムソンの看板ばかりがめだつ中欧だけれど、日本企業の面目躍如って感じだ(といってもモルガン・スタンレーに売却済みだが)富士山をおもわせる巨大な屋根に覆われたこの複合施設は、壁崩壊後のベルリンの象徴であり、ドイツ現代建築の最高峰といわれている。全面ガラス張りでやたらめったらでっかい、超かっこいいビルだ。ベルリンにはこういう近代的なビル群とゴシックやバロックネオロマネスク様式の豪奢な宮殿や博物館、教会が混在している。シャルロッテンブルク城の周辺で催されていたクリスマス市はほんとうに素敵だった。きらびやかさではウィーン市庁舎まえのそれに劣るものの、洗練度では群を抜いている。中央にそびえる、夏の離宮の優雅な輪郭と、広場の両端に軒をつらねる、砂漠のリゾートにあるみたいな、白いテントがうつくしい。

 よくみれば「いやげもの」っぽい商品も混じっているけれど、売られている雑貨やオーナメントは基本かわいくてセンスがいい。有馬玩具博物館のショーケースに展示されていたような、オートマタやマスコットボックス、積み木やパズル、モビールやキャンドルスタンド、そして、ちいさな木製の人形たち。それらはどれも色合いがやさしくて、シルエットにあたたかみがあって、それでいて精巧で、店ごと買い占めたくなるくらい。とはいえ、小遣いにも限りがある。ちなみにドレスデンのヒルトンで購入した白木の蝋燭立ては、1個7€でちょっとたかいな、ぼったくりじゃねなんて密かにおもっていたのだが、日本の玩具屋のネット通販では3500円だった。

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